
webの状況というのは刻一刻と変わっているので、SEOについても数年前と同じ感覚というわけにはいきません。
もしかしたらその記述は無意味かもよ?もしかするとそれは良くない結果を招くかもよ?のいろいろについて。
個別記事での「追記」折りたたみは記事の構成によっては良くない結果に
Googleは「モバイルファースト時代に於いて非表示のコンテンツが評価を下げることはない」と明言しています。ですがその一方でGoogleの中の人はこう言っています。
「個別記事でコンテンツを折りたたむ意味がわからない」
「何故同じひとつの記事なのにページを分割させるのか」
要するに個人的にこういうサイトは「嫌い」と言ってます。誰が言ったか… たぶんミューラーさん(だったと思います)
個別記事 のことですよ。トップでなく。個別記事に滞在している理由は「記事を読むため」に他ならないわけですが、何故か「続きを読む」などでコンテンツが展開型・初期非表示になっていることが。それに対し「なんで出し惜しみをするのか, 何故意味の無い手間をかけさせるのか」と。
ページ分割についてはFC2では起こりません。日本の大手ブログサービスで分割が起こるのはLivedoorとか(笑)
これGoogleの中の人が言うことはごもっともで、トップの「続きを読む」なら個別記事への誘導ということで大いに意味はあるのですが(この場合は「折りたたみ, 展開」ではなく「ページ遷移, ページ誘導」です)、読むための個別記事でまで折り畳まれたらこれはもう余分な手間でしかないわけです。
例えば明らかに「最初から見せておく必要はない」と思われる内容もあります。例えば私のページでもソースコードの掲載などは展開型にしていることがあります。必要な人だけ開いてコピーすれば良い、という意味で detail要素 としてマークアップしています。読んで字のごとく「詳細を見るならクリック」です。こういったパターンに該当するなら良いんですが、ただコンテンツが長文だから半分は非表示、なんてことをすると 離脱者が増えるかもしれません。
GoogleのSEO部門の人なんかは恐らく世の中で最も多くのページを見ている人だろうと思います。その方々が「嫌い」と言うのですから重要発言であるとみるべし。
実際たまにあるんですね。「追記を折りたたみたい」というリクエスト。追記を単なる「本文の補足」として使っているならまぁ絶対ダメとは言いませんが、私個人はこういった啓蒙をしています。

FC2ブログの「追記」の意義と有効活用の考察
気づいたのですが、FC2古参ブロガーさんでも 追記 の使い方や意義をご存知ない方が多いようです。 というより旧来の「意義」「必要性」と現在のそれが変化している、と言ったほうが良いのかもしれません。 状況・環境の変化に伴う利用形態の変化と言いいましょうか。 要約タイプのテンプレートをご利用の方はあまり深く考えなくてOKです。 全文タイプテンプレートをご利用の方は今後の方針を熟考した方が良いと思われ。...
なので「何故?その意図するところは?」と問いたい。というわけで「これこれこうやればできます」と簡単にはお答えしません(笑)
全文表示タイプテンプレートの「個別記事」ではなく「トップページ」で追記の折りたたみを希望する人も多いですね。それについても個人的には「NO」です。個別記事へのアクセスが要らないという奇特な方ならば好きにしたら良いと思いますけれど。
念押しとして、自身の追記内容の状態と相談をしましょう という意味です。「追記」の記載内容が例えば「映画などのネタバレ部分」や「重要ではないと思われる補足情報」などの場合は折りたたんでも特に害にはならないはずですが、私の提案内容のように「追記」がメインになっている場合は問題が生じる可能性が高いので自身の記事の構成を考えた上で選択する、というのがベストだと思います。
「ワンクリック余分」という発言こそ余分
必ず出てくるんですね「トップページで全部読めるようにしてください。ワンクリック余分です。」という人。
そのワンクリックは 個別記事を開くためのワンクリック です。サイト・ブログの運営で 最も重要なのは個別記事を開いてもらうこと なのに、それを「余分」だと言うわけです。
それはね、スーパーの試食コーナーで「購入したくないから一欠片じゃなく全部食わせろ」と言っているのと同じです。「君に貢献するつもりはない」と言っているのと同じ。
2007あたりでweb知識の進化が止まっているブロガーさんってのが結構居るんですね。そして当たり前に悪意無く「ワンクリックを無くした方が便利だし好まれますよ」とか言ってしまう。2019年に於いて誰に好まれるねん(笑)
全文表示タイプテンプレートとしか知らない・使ったことが無い、というブロガーさんが要約表示タイプに思い切って変更した時などにこういった横やりが入ります。勇気を持って「NO」と伝えましょう。「あなたちょっと考え方が太古すぎません?」ぐらい言ってヨシ。
meta keywordとかまだ使ってるの?
例えば「猫」関連の記事を書いているとして。
<meta name="keywords" content="猫, 猫の飼い方, 猫のしつけ, 猫グッズ, 猫に関する知識">
こんな風にキーワードをてんこ盛りに入れている人がまだ結構いらっしゃるんですが、Googleはkeywordを見ていないのに何故そんな無意味なことに時間を割くのですか?
とっくの昔に廃止されています。寧ろそんなことで「SEOを頑張った」という気になってしまうことの方が落とし穴です。
ページネーションの「prev」「next」を書く必要なし
<link rel="prev" href="<%prevpage_url>"> <link rel="next" href="<%nextpage_url>">
この記述がテンプレート内に含まれていたりするんですが(弊テンプレートにはありません)、もう数年前からGoogleはこれを読んでいません(無視しています)つまり 廃止 されています。
こういうのは結構ありまして。製作者がもう何年も継続してテンプレートのhtmlを複製して使いまわしている場合など。少なくとも年に一度は精査の必要があると思うんですよね。これは自身も肝に銘じたいところです。とにかくwebも纏わるSEOも日進月歩。遅れを取らないようにしたいものです。
大量のPING送信にSEO効果があるなんて本気で思っているの?
大量の送信先を設定している方が居るんですが、ping送信先が閉鎖されていないか定期的にチェックをしている、という人はほとんど居ない。受信先の無いpingはただのスパム なのですから、月イチ程度で受信先チェックができないならばいっそやめるべきです。SEO効果なんて無いし。
送信先は自分が登録して存在を確認できているサーバーに留めましょう。ブログ村とかブログランキングとか。存在証明もできない、見たこともない海外サーバーにping送信して何の意味が(笑)
まとめ
Googleのアルゴリズムは日々進化していて、昔のような小手先のSEOは通用しなくなっています。とかく「特効薬」を探したがる人が多いのですが、本来は「良い記事を書けばそれが最も自然なSEO」なわけです。
といっても必要最低限のSEOはテンプレート側ですませておくべきことですから、その点については製作者側に一任するしかありませんが。最低限のSEOとは「タイトルタグ重複対策」や「URLの正規化」などですね。これは小手先というのではなくGoogleへ向けての必須情報という意味であって「検索順位を上げるため」ということではなく「検索結果で不利にならないようにする」ためです。必要な情報はきちんと渡さなければいけませんね。逆に不要な情報など与えなくて良いってことです。
みなさん(テンプレート製作者ではない一般ユーザー)が気をつけるべきは寧ろ「方針面」ではないかと思います。特に「第三者の意見を聞き入れようとしない人」逆に「第三者の意見に流されてばかりの人」は注意が必要です。