
専門用語は正しく覚えましょう。日本人は カタカナ を使う民族なのですから、読み方 も間違えないようにしなければいけませんね。
何故覚えなければいけないのか
自己解決の機会が減るとともに質問をしても相手に伝わらないから です。専門用語は正しい使い方をしないとググることすら困難です。そしてQ&Aサイトなどで尋ねるにしろ、自分にしかわからない言葉で聞いていては相手に伝わりません。相手方が「察して」くれたとしても、1分で済む話が下手をすれば何時間もかかってしまいます。
専門用語、特にhtmlの要素名や属性名、あるいはCSSのプロパティ名などを カタカナ で尋ねることはあまり無いかもしれませんが、絶対無いとは言い切れないですよね。何故ならみなさん日本人でしょう。
「CSSのオパシティについて質問です」
とか書いたりしていませんか。ちなみに「オパシティ」も英語発音的にはおかしいのですが、日本ではこのカタカナで通っているもよう。日本語にはそういうカルチャーもありますよね。ホントは間違ってるけどそう言わないと通じない、みたいなカタカナ英語。「プロフィール」とか(英語の発音に近いのは プロゥファイル)
opacityなら「オゥパァサティ」ですかね。でもこんなんいちいち書けないしなんか逆にわかりづらいし(笑)
プロパティなどはなるべく英語でそのまま書いた方が良いと思います。でも口頭で尋ねる場合はそうはいかない。
間違いやすいhtml発音
読み方 | 正しい発音(カタカナ) | 間違い発音 | 備考 |
a(anchor) | エー, アンカー | アンコール | 要素名 |
marquee | マーキー | マーキュイー | 要素名 廃止 |
br | ブレイク, ビーアール | ブラー | 要素名 |
alt | オルト | アルト | 属性名 |
width | ウィズ | ワイズ, ウィドス | 属性名 |
height | ハイト | ヘイト | 属性名 |
embed | エンベッド(べ にアクセント) | - | 属性名 |
align | アライン | アリン, アリグン | 属性名 廃止 |
default | ディフォルト | デファウルト | 属性名 |
defer | ディファー | - | 属性名 |
間違いやすいCSS発音
読み方 | 正しい発音(カタカナ) | 間違い発音 | 備考 |
visibility | ヴィジビリティ | - | プロパティ |
column-x | カラム | コルムン | プロパティ |
:hover | ホバー | フーバー | 擬似クラス |
justify | ジャスティファイ | ジャスティフィー | 値 |
margin | マージン | マーギン | プロパティ |
opacity | オパシティ | - | プロパティ 透明度ではなく不透明度 |
hidden | ヒドゥン | ハイデン | 値 |
border-radius | レイディアス | ラディウス | プロパティ |
none | ナン | ノン | 値 |
groove | グルーヴ | グローブ | 値 |
collapse | クラプス | - | 値 |
relative | レラティブ | リレイティブ | 値 |
nowrap | ノーラップ | ナウラップ | 値 |
fixed | フィクストゥ | フィクスドゥ | 値 |
unicode-bidi | バイダイ( or バイディ) * bidirectional の略 | ビディ, ビーディー | プロパティ |
linear-gradient | リニァ グレイディエント | ライナー グラディエント | 値 |
aspect-ratio | アスペクト レイシォウ | アスペクト ラティオ | プロパティ |
horizontal | ホリゾンタル | ホライゾンタル | 値 |
間違いやすい発音 その他WEB関連用語
読み方 | 正しい発音(カタカナ) | 間違い発音 | 備考 |
ajax | エイジャックス | アジャックス | 非同期通信 |
async | エイシンク | アシンク | 非同期処理 |
WAI-ARIA | ウェイアリア | ワイアリア | アクセシビリティに関する仕様 |
まとめ
「ラディウス」「リレイティブ」あたり結構多いです。書面やweb上で尋ねる時はそのまま英単語で尋ねた方が良いと思います。
「xxxにあるボックスをradiusにしたいです」--- すぐに答えが返ってきます
「radiusにしたいです」--- 具体性は無いがやりたいことはわかる
「角丸にしたいです」--- 具体性は無いがやりたいことはわかる
「ラディウスにしたいです」--- これに回答出来る人はいません(意味がわからないから)
日本語訳で尋ねる場合、それがもうweb一般で常識化していれば通じます。例えばborder-radiusの「角丸」、floatの「回り込み」、opacityの「不透明度」(透明度じゃないよ) など。
逆に得て勝手な日本語訳では通じません。回り込みを「流し」と表現したり、html構文を「語法」と表現したり(一部のアジア圏でなければ通じません)、htmlやCSSを「プログラム」と表現したり など。
正しく覚えることを「難しい」ひいては指南者に向かって「偉そうに」とかいう人も居るんですが、例えば医療現場で「メス」と言ってドリル渡されたらどうするよ?例えば建築現場で「レンチ持ってきて」と言われてドライバー渡してたら作業進まへんで。
とはいえhtml, CSSの知識など無くても生活に何ら差し障りは無いわけで。ブログ運営上でなにか問題が生じたた時に「どうやって聞いたら良いか全然わからん!」ということもあるでしょうから、その時には初心者であることを伝えた上で、なるべく詳細に事情を伝えることです。こういう質問とかマジで勘弁してくれって思います ↓
「いろいろやっていたらレイアウトが崩れてしまいました。どうすれば良いかわかりません。」
「いろいろ」とは具体的に何をしたのですか?「レイアウトが崩れた」のはどこのページのどの部分ですか?私の方こそどうしたら良いのかわかりません(笑)
最後に、専門用語を間違えたからといって小馬鹿にするような専門家は滅多にいません。居るとすればそれはプロ意識に欠けていたり、単純に性格が悪いとかそういう人です (∵`)
なので「間違ってますよ」と指摘されたとて、「恥をかいた」と感じる必要はないわけです。指摘してもらったらその時その場で覚えれば良いだけの話。
というわけで、専門用語は正しく覚えましょうのススメでした。
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