
気づいたのですが、FC2古参ブロガーさんでも 追記 の使い方や意義をご存知ない方が多いようです。
というより旧来の「意義」「必要性」と現在のそれが変化している、と言ったほうが良いのかもしれません。
状況・環境の変化に伴う利用形態の変化と言いいましょうか。
要約タイプのテンプレートをご利用の方はあまり深く考えなくてOKです。
全文タイプテンプレートをご利用の方は今後の方針を熟考した方が良いと思われ。
追記はもはや本文である
意味不明ですよね。
もともとこの「追記」は文字通り「追加文」としての役割を担って実装されたのではないかと思います。
例えば既に公開している記事に内容を書き足した場合など。あるいは補足文など。
拝見しますと多くの方が①に全ての内容を記し、②についてはそもそも使っていない(何も書いていない)というパターンなんですね。
FC2ブログ「追記」の出発点が私の推測通りであればそれは間違いではありません。
ところが時代が移りまして、現在はスマートフォン王政です。
スマホのページは 1ページあたりの、主にトップページでのコンテンツ量コントロール が非常に重要ですよね。
詳細は以下のページを参照のこと。

もったいないなぁと思う記事の書き方【全文表示テンプレート】
良い記事を書いているのに「非常にもったいない」と感じる記事構成があるんです。 追記を利用していない長文記事 のことです。さらに 追記を利用していないのに全文表示タイプのテンプレートを設定している このコンボははっきり言って 損 だと思いますよ、というお話。 本件を一言でまとめると トップページに長文を並べるな のススメです。...
上記リンク先ページに「ニュースサイトがもし全文表示だったら」を想定したスマホ上での見た目サンプルを載せてあります。
補完のためにまた例えを出しますと、Googleなどの検索でもし全文が表示されたらどうでしょう。
実際の検索結果は該当記事内文章から120文字程度の抜粋が表示されます。
これが仮に該当ページ内容全文だったら多分誰も検索しようという気にはなりませんよね。
つまり情報量が多すぎると見当がつけられず人間の情報処理能力は低下してしまいます。
現在のwebの流れから言って、FC2ブログの記事編集ページの「本文」は「序文」であり、「追記」が「本文」と考える方が理にかなっていると思います。
記事を読んで欲しければ本文には触りだけ載せておけば十分 なんですね。
全文表示タイプテンプレートの特徴はサンプル画像の①をトップページに表示させます。
トップページですから通常は複数件の表示です。
②に記されている内容については「read more」「続きを読む」などのリンクで該当の個別記事ページへと遷移してから読んでもらうという形。
①に全ての内容を書いてしまうとトップページは必然的に長文がズラズラと並ぶことになります(もちろん個人差は大いにあります)
①を言葉通りの「本文」と捉えずに、記事への誘致のための「序文」「はじめに」「記事内容紹介文」と考えてみましょう。
例えばこうです。
全米ビルボードチャートを席巻するトップアーティスト、特にEDMのトップDJとその代表曲をまとめてみました。
①に記すのはこれだけでも十分なんです。
複数のサンプルと合わさると以下のような感じに。追記を使った場合のトップページと使わない場合のトップページを比較しています。
(内容については私がテキトーに創作しましたので薄っぺらです)
追記使用
追記未使用
追記を利用した場合のトップページの方がすっきりしていて「情報を探しやすい」と感じる人の方が多いと思います。
追記を利用していない方は動画から画像から何から全部表示されますので ページが重たくなります し、洋楽についてのコンテンツを読みたいと思って探している方にとっては上部に鎮座する本に関する 求める情報と無関係な長文がはっきり言って邪魔。
追記ありの方は触りだけを①に書いて、詳細については個別記事へ誘導してから読んでもらう。つまり 個別記事へのアクセスの確保 も行われます。
一方の追記なしはトップページで全ての内容が見られるわけですから 個別記事にアクセスする必要がない(アクセスが失われる可能性大) ということです。
追記ありの方はどうでしょうね、1ページ内に多くて10件ぐらいは掲載しても大丈夫じゃないでしょうか。
一方追記無しの方は1ページにこの調子で10件も掲載されては 読んでるこっちがキツい。
スマホの長文スクロールはマジでキツいです。読み進めているならば全く苦になりませんが、様子伺い、つまり 何かの情報を探している・読みたいと思う記事を探している 場合にはこれじゃ嫌になります。
スクロール動作は読みながら行って頂きましょう。長文回避(読む気が無いから飛ばす)のためのスクロールは苦痛でしかありません。
トップページに丸っと全部記されていると「閲覧強制かよ。ガッツきやがって。」と感じる方もいらっしゃるかも。
でも実際は 個別記事へのアクセスをみすみす自ら断っている のですからガッツいていません。アテがハズレています(笑)
アフィリエイターさんのほとんどが全文タイプテンプレートを選ばない理由はここにあります。
トップページのテキストはどんな記事内容かがザッとわかるようにしてあればそれでヨシ!
それ以上の余計で細かいゴチャゴチャは必要ありません。極端な話トップページは投稿日と記事タイトルがあれば概要文すら要らないと思います。
よってFC2ブログの「本文」は「序文」であり記事の触りを書くために使うべし。
本旨は「追記」に記すべきであり、追記の内容こそが事実上の「本文」です。
もうひとつわかりやすい例を挙げておきます。
例えば私の制作テンプレートをご利用の方がご質問に訪れたとします。
恐らく「カテゴリ」選択するか「サイト内検索」するかですよね。
仮にカテゴリから該当テンプレート専用記事を探し出すとして各テンプレートの記事内容全てがズラリと並んでいたらどうしましょう。みなさん自分のテンプレート記事すぐに探し出せますか?いや無理ゲーだろそれは(笑)
と、ここまでが 追記の重要性 についてです。
もうあれだよね。FC2ブログ運営の方で文言を変更したらどうだろう。時世に合わせるという意味で。
「記事概要」と「記事本文」とか。その方が最近のweb事情に見合っているではないでしょうか。
「追記」なんて表現だと「おまけ」「ついで」のイメージが強いですよね。実際はFC2ブログに於いて最も大事なのは追記です。
追記の特徴
もしかしたらこの記事をお読み頂いて追記利用を検討する方がいらっしゃるかも。
記事作成時に踏まえておきたい特徴いろいろ。
簡易モードはOFF設定に
記事編集画面の上部にあります。ここをONにしていると追記が使えません。

画像の貼り付けに注意
FC2エディターの「ファイル挿入(旧投稿画面)」「画像の挿入(新投稿画面)」を利用して掲載する場合。
仮に「本文」の方へ画像を掲載したとします。すると別窓でアップローダーの画面が出てきますよね。
掲載したい箇所にカーソルを合わせておいて「この画像で記事を書く」あるいは「サムネイルで記事を書く」をクリックするとそこへhtmlが出力されます。
追記での画像掲載時に本文で利用した別窓アップローダーをそのまま利用すると 強制的に「本文」内へhtmlが出力されます。逆もまた然り。
このシステムは良くないな、と思うのですが仕様ですから仕方がありません。
本文と追記それぞれにツールバーがついているのはそのためです(ツールとの距離が遠くなるからというのもあります)
本文で利用したアップローダーは一旦閉じ、改めて追記の方にくっついているツールバーからアップローダー画面を出すようにしましょう。
OGP用画像は必ず「本文」に掲載
OGPというのはFacebookやTwitterなどのシェア時に用いられる画像です。ブログカードなんかもそうです。
また、FC2ブログ内に限って言えば「関連記事サムネイル」「新着記事サムネイル」などのサムネイル系も「本文」のみから取得されます。
- 「本文」内一番最初の画像
- 外部直リンク画像は対象外
- ファイル名称に半角カッコが付いているものは対象外
上記がFC2ブログ内のサムネイル取得ルールです。
画像を掲載したくないがOGPにはサムネイルを付けたい、という場合には編集画面下の「アイキャッチ画像」で指定します。
「追記」に記載した内容はRSS配信されません
RSSは「本文」のみを対象としています。RSSの個人設定で「一部表示」にしている場合には本文内から120文字程度が配信され、「全文表示」を選択すると本文内容全てが対象となります。
いずれにしろ「追記」は対象外です。
追記 2020.4.11
現在のFC2では追記を含めたRSS設定が提供されています。
追記 ここまで
OGPもRSSと同じ仕組みを踏襲します。本文の記載が10文字しか無ければブログカードやSNSシェアのテキストも10文字です。SNSシェア時のテキストについては最大で90文字程度ですからその点も意識しながら本文を書くと良いと思います。
既にお気づきでコメントをお寄せくださった方もいらっしゃいますが、本文と追記を明確かつ適切に分けることで第三者によるシェア内容もコントロール可能になる わけですね。
「本文」「追記」間の距離(空白行)は「本文」で調整
本文と追記の文章間に空白行が欲しい場合。
改行の扱い「自動」の場合には Enter/ Return キー押下で行う方が多いでしょうから、本文の最終行で調整してください。
つまり最後の文章を打ち終わったら続く追記との間に空けたい距離を適宜ポンポンとキー押下。
追記の最初の文章を書く前にやっても同じですが、ページ遷移+オブジェクト移動のことを考えると本文内で調整する方がベター(意味がわからない場合は深く考えなくて良いです)
「アイキャッチ画像」の特徴

「アイキャッチ」というのは日本独自の表現なのかなぁ、と思いますが、要するに「サムネイル」のことですね。
要約タイプではなく全文タイプのテンプレートを選ぶ方には「画像を掲載しないから」という理由をお持ちの方も多いのではないかと思います。
個人的に OGP用の画像は絶対有った方が良い と思います。
画像が有る方がとっつきやすいですし 目立ちます。
記事内に画像を掲載しないとしてもOGP用に設定しておくと良いと思います。
ただし注意点あり。
「アイキャッチ画像」で指定した画像は万能ではありません。
例えばFC2ブログのランキングなどはサムネイルとして表示が行われません。「画像なし」という判断で代替のユニコーン画像が表示されます。
他にもFC2内サービスであってもサムネイル対象から外される場面があるかと思いますので、必要があるならば以下の記事を参考に。

好きな画像をサムネイルにするには
サムネイルを抽出してトップページに表示、というのを私のテンプレではよくやるのですが、他の製作者様のも多いですよね。 そのサムネイルについて基本的には 「本文」内にあり、かつ一番最初に貼り付けられているもの というシステム上の決まりがあります。...
まとめ
全文表示タイプテンプレート利用者で内容全てを「本文」に書いている方は誤解を恐れずに言えば「ちょっと感覚が古い」のかなぁ、と思います。
絶対王者のスマホはもう無視できません。例え貴方がスマホを持っていなくても、です。
もちろん「PCでは全文タイプ。レスポンシブデザインは使わずにスマホはスマホ専用版を設定」という選択肢もあります。FC2ブログのスマホ専用版はほぼ要約表示強制という感じだと思いますので(わかんないけどたぶん)
とはいえGoogleも「今後はPC版はほとんどクロールしません」と明言していますし、今や閲覧の大半がスマホから行われています。だからやっぱ無視できませんね (´・ω・`)
PC版カスタマイズに躍起になるよりもスマホ版の方に全労力を傾けるべき です。レスポンシブデザインの方はパソコンとスマホの表示が同じテンプレートなのですから「カスタマイズ」という作業概念については今まで通りで。
というわけでFC2ブログに於ける追記の重要性を語ってみたのですが、「本文と追記を上手く分けていないと絶対に使いこなせないテンプレート」を制作予定です。
や、今決めた(笑)
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