Google search consoleで気にした方が良いこと 気にしない方が良いこと

Google search consoleで気にした方が良いこと 気にしない方が良いこと

カスタマイズ
2023/02/11
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vanillaice (Akira)
vanillaice (Akira)
SEO初心者向けトラブル対処

SEOが気になる方とそうでない方といますが、気になる方向け記事です。FC2ブログの仕様上気にしても致し方ないことなどもありますのでそれらの説明です。

以前にもクリソツなタイトルの記事を書いていますがこちらは SSL化 に関する内容です。

SSL化で気にした方が良いこと 気にしない方が良いこと

SSL化で気にした方が良いこと 気にしない方が良いこと

まだ不確定要素の多いFC2ブログのSSL対応ですけれどもー (´・ω・`) 絶対に気にした方が良いことと、過敏にならない方が良いこととがありますので、そちらについて。「個人的にそう思う」という意味であって、SEO上絶対これが正しい!と言い切るものではありませんが。それでも集中すべきこととそうでないことを分けないとみなさんのメンタルが保ちません(笑)...

「SSL化してないなぁ」という場合にSEOの話しをしたって仕方がないので、最低でも『SSL化している』『search consoleに登録している(またはしようと思っている)』を前提にします。

はじめに

本記事は『検索上位を目指そう』『どうすればPVが上がるのか』などの指南を目的とするものではありません。通常のブログ運営で普通に行われてほしいこと、つまり 記事を書く → Googleにインデックスされる というルートが正常に行われているか、行われていたらどのデータに注目すべきか、行われていなければ何が問題なのか、というのが論点です。

そしてFC2ブログでは、管理人(あるいはFC2)の思惑とGoogleのそれが食い違うことも往々にしてあります。FC2ブログのシステム上でどうにもならないことなどもあり、それらに関してはヤキモキ・イライラしても意味がないんですが、それと知らずにそんなことが起これば「なんでこうなるんや??テンプレートのせいか??」という疑念も生じるでしょうから、大雑把ではありますがその点についても説明できればと思います。

FC2ブログで注視すべきは「エクスペリエンス」

search consoleのページ左にナビゲーションのリストがあります。その中の大分類名 エクスペリエンス です。簡単に言うと『訪問ユーザーがあなたのサイトを閲覧しているときに 快適だと感じているかどうか』の指標。

快適あるいは『特に気になる・気に障る点がない』と言い換えても良いかと思います。イライラすることなく閲覧できるかどうか。

小分類最初の ページエクスペリエンス ではサイト全体がどう判断されているかのグラフを見ることができます。続く小分類は (全体的な)ページエクスペリエンスのシグナルになるもの です。

ページエクスペリエンス

モバイルとPCとに分かれて評価されており「全体的にあなたのサイトはこうよ」というGoogleの判断が結果として表示されています。2022年からは 検索ランキングのシグナル として活用されていますので、ここで『不良』… かなぁ、ちょっと表現が見たことなくてわからないけども、英語では『failing』 、とにかくそれに準ずる赤字の言葉の場合は修正が必要です。あとは『改善が必要 (needs improvement)』という中間にあたる判定もあるかと思います。

ウェブに関する主な指標 (コアウェブバイタル)

ページエクスペリエンスのシグナル・判断基準になるものの一つで、英語では『core web vitals (こあ うぇぶ ばいたるず)』です。コアウェブバイタル、という言葉の方が寧ろ聞き覚えがあるかもしれません。こちらもさらなる小分類がありますが細かくは教えてくれていませんね。

  • CLS (Cumulative Layout Shift) --- 発生させてはいけない
  • FID (First Input Delay) --- 遅くなってはいけない
  • LCP (Largest Contentful Paint) --- 大きすぎてはいけない

上記が構成要素です。大雑把にそれぞれ『どうなったらだめなの』を書いておきますが後ほど説明します。FC2では CLS が特に注目されているのかな、と思います。何故なら 投稿画面の『見たまま編集』を素直に利用していると嫌でも発生する からです。
* ここで言う『投稿画面』とは新デザイン管理画面のデフォルトエディターを指します。

Googleによる判定は ファーストビュー (above the fold) で という条件がついている点に注意。アクセスした際、スクロールせずに見られる範囲のことです。判定はこの部位(範囲)に特定して行われています。

当然スマートフォンとPCでは範囲が変わります。双方に注意を向けられない場合、重要視するのは スマートフォンの方 と考えてOKです。スマホとPCで処理を分けるというのはなかなか難しいですよね。常にスマホ優先で考えてください。

CLS(Cumulative Layout Shift)

きゅーみゅらてぃぶ れいあうと しふと。日本語にすると何だ?『累積する構図の移動』か?逆に難しい ( ̄∀ ̄;)

FC2ブログの投稿画面『見たまま編集』で画像を挿入すると以下のようなhtmlがバックグラウンドで差し込まれます。

<img src="画像アドレス" alt="画像ファイル名+拡張子">

width属性height属性 が無いんですね。良い形、CLSを極力防げるhtmlの形は以下の通りです。

<img src="画像アドレス" alt="画像ファイル名+拡張子" width="画像横幅" height="画像高さ">

ブラウザはhtmlに従って大まかな構図を描き、CSSでそれをさらに整えるわけですが、一旦描画されたものが再構成されて書き換わる と、画面内で表示されているものガクっとズレたりして、見ている方はストレスを感じるわけです。

描画 (rendering, レンダリング) でシフトが生じる主な原因は 不確定要素 が存在することです。画像の横幅や高さがhtmlに記されていない場合、ブラウザはその横幅・高さを『ゼロ』として解釈をすすめますが、本来はサイズを持っているので後からそのサイズが表面に現れてきます。特に『高さ』。高さゼロのものが後から400pxや1000pxといった高さを発生させるので、画面がガクっとズレる、と。

このあたりについては以下の記事をご参照ください。

画像のwidth, height属性の重要性はアスペクト比にあり

画像のwidth, height属性の重要性はアスペクト比にあり

画像には width属性 と height属性 を指定する、というのはhtmlの習い始め、基礎中の基礎として教わるのだけれど、やれレスポンシブだなんだと時代が進むにつれ疎かに。ところが現在では これまで以上に重要な属性になっています。 本記事ではwidth, height 属性 と width, height プロパティ の違いなど交えて説明します。...

レスポンシブデザインに於けるwidth, height属性について

レスポンシブデザインに於けるwidth, height属性について

最近になってGoogleのテストツールが「画像(img要素)に対しwidth, height属性を明示せよ」という警告を出すようになった、ということで、本件に関する個人的見解を記そうと思います。第三者に修正を義務付けるものではないですし、私個人の意見を強制するものでもありませんので、その点を事前にお伝えしておきます。...

個人的に、現在のwebそして今後のwebに於いても 領域の予約・予定 の概念というのがポイントになってくるのかなぁ、と思います。『JSで差し込む要素の範囲を予め予約しておく』『某の要素(広告など)が挿入されることを予定しておく』など。つまり 表示領域の事前確保

みなさん一度は経験されていると思うんですが、例えばスマートフォンの画面上部に広告などが後から出てきて、読んでいる部位がガクっと下がって位置を見失う、ですとか、リンクをタップしようとしたら広告が出てきてそっち押しちゃった、など。めちゃくちゃ鬱陶しいですよね (∵`)
それはなんの変哲もない画像でも起こります。画像の高さが大きれば大きいほど顕著です。なので、FC2ブロガーは若干不利というかめんどうにはなりますけれど、『HTML編集』に切り替えて自主的にwidth, heightの両属性を追加されると良いですね。

判定自体はファーストビューにフォーカスしていますが、記事内にある画像全てにおいてCLSが発生しないよう対処しましょう。

また、明らかにファーストビュー内に位置しない画像(below the foldに有る画像)については 遅延読み込み を行いましょう。

<img src="画像アドレス" alt="画像ファイル名+拡張子" width="画像横幅" height="画像高さ" loading="lazy">

loading="lazy" はiframe動画にも利用できます。動画は動作を重たくしがちですから、YouTubeなどを掲載する際にそれがファーストビューに位置しないならば積極的に付加すると良いですね。

画像を掲載するときはHTML編集で width属性, height属性 を追加。ファーストビュー外の画像・動画にはloading属性 も追加しよう。

FID (First Input Delay)

ふぁーすと いんぷっと でぃれい。日本語では『最初の操作の遅れ』でしょうか。訪問ユーザーがページを開き、最初に行った操作に対し応答が遅くないかどうか、つまり 操作に対する反応の速度 です。

例えばページにアクセスし、すぐに他のページへのリンクをクリックしたとします。その時滞在中のページの読み込み処理が終わっていないと、なかなか次のアクション、ここでは別ページへの遷移ができません。要するに待機状態が長いということ、ひいては反応速度が遅いということです。

FC2を主体に考えると、FIDが大きくなる原因のほとんどが JavaScript です。

  • テンプレートが古い
  • JSプラグインを多用している
  • サードパーティ製のプラグインを多用している
  • jQueryが含まれるテンプレートでFC2独自プラグイン「アルバム」を利用している

大体こんな感じです。まずテンプレートがHTML 4以前やXHTMLなどのバージョンで作成されている場合、async属性 など新しい技術が使えませんのでそれだけで不利です。
* JSのダウンロード・実行の最適化(非同期処理)

そして当然JSを利用したプラグインが多ければ多いほど処理が重たくなりますね。さらにFC2という環境に限定すると アルバムプラグイン というのがあるんですが、このプラグイン自体がjQueryを含んでいるため、テンプレート内のjQueryと衝突することがあります。するとこのFIDが看過できないレベルでめちゃくちゃ遅く・重たくなります。

FC2ではこのパターン(アルバムプラグイン利用によるFID)が結構多いんですが、管理人は気づいていないのか無視を決め込んでいるのか。ページ自体は表示されているので気づかないんだろうな、と思います。ブラウザのステータスバーをよく見てもらうとわかるんですが、ローディング中を示すぐるぐるマークがいつまでも表示されています。そしてクリックしても遷移できない、スクロールさえ始められない、みたいな。
* スクロールの遅延自体はFID計測基準から外されています。

どうしてもアルバムプラグインを使いたい場合は、jQueryを含まないテンプレートに変更するか、jQueryを含んでいても衝突しないテンプレートを探すか、ということになります。とはいえ衝突しないテンプレートというとjQueryのバージョンがかなり古いテンプレートということになりますのでおすすめはできません。

最近FC2ブログではFIDに限らずコアウェブバイタル全体に気を使っている製作者が多いというか、公式テンプレートは表示や操作の速度を非常に意識していますし、共有にしても同様です(と思う)

ただしプラグインについては製作者側ではどうにもできないので、無用・不要と思われるものは思い切って利用をやめるなどの英断も必要です。

古い技術のテンプレートを使わないようにしよう。

LCP (Largest Contentful Paint)

らーじぇすと こんてんとふる ぺいんと。『最も(領域的に)大きな内容の描画』でしょうか。ページが表示されたときに目に入る一番大きな要素のことです。大きければ描画時間もかかるだろうという単純なことなんですが。

これはですね、一番気をつけなければいけないのはなんといっても 画像 なんですね。ブログの構成を考えると、一番最初に画像を持ってくるケースって多いですよね。一番最初にあるということは、ページ表示のファーストビュー (above the fold)に入ってくる可能性が高いということです。もちろん皆が皆最初に画像を掲載するわけではないですがパターンとしては比較的多め。

テキストブロックが最大、という場合はこの項目はまず問題なくクリアできますが、最大が画像ブロックだった場合は結構シビアな判定が行われます。簡単に結論を言えば 画像の容量は削減しましょう ということです。

写真系ブロガーさんの中には解像度を落としたくない、という方も。だとしてもGoogleは「削減をしなさい」という方向性を明確に示していますので、そのあたりの折り合いを上手くつけないと仕方ないですよね (´・ω・`)

とはいえ昨今はロスレス圧縮の技術も進んでいますし、新拡張子も誕生していますので、昔ほど『容量を削減したら劣化が著しい』という事態にはならないはずです。

画像の容量気にしてますか?

画像の容量気にしてますか?

一般的に「画像の大きさ」と言ったとき 画像の縦横サイズ 画像の容量 この二つを指しますよね (´・ω・`) 本記事は主に「容量」についてです。ひとつ大きな誤解として、「画像のサイズをCSSで縮小表示したら画像容量も小さくなる」 これは間違いです。...

新拡張子の webP についてはFC2ブログではアップロード未対応なので対応を待つということになります。もうそろそろ実装してもらいたいなぁ (∵`)

画像は容量を削減してから掲載しよう。

コアウェブバイタルについて重要項目3つについてFC2ブロガーが個々に対応するとすればこれまで書いた内容ぐらいかな、と思います。なのでそんなに難しくはないはずですし、これらを改善するだけでもシグナルの質が向上するというのですからやった方が良いですよね。

モバイル ユーザビリティ

続いてモバイルユーザビリティ、つまりスマートフォンでの使い勝手です。「モバイル」とある通り、PCのエクスペリエンスには含まれません。現在はPCよりもモバイルが優先される時代ですからこの項目は疎かにできません。

『使用不可』『使用可能』となっている部分、以前は『エラー(error)』『有効(valid)』と表記されていたように記憶していますが、『使用』って何なんでしょうね。使用?ちょっとよくわからないけど久々に見たら文言が変わっていた、と(笑)

使用不可のページが有る場合、そのページに生じている可能性のある問題は以下の通り。

  • ビューポートが設定されていません (viewport not configured)
  • ビューポートが「端末の幅」に収まるよう設定されていません (content not sized to viewport)
  • クリックできる要素同士が近すぎます (touch elements too close)
  • テキストが小さすぎて読めません (small font size)
  • 互換性のないプラグインを使用しています (Flash usage)
  • コンテンツの幅が画面の幅を超えています (content wider than screen)

ビューポートが設定されていません

この項目についてはテンプレート側の問題ですから、製作者次第ということになります。
ビューポートが設定されていないテンプレート = 技術的に古いテンプレート
といえますので利用を避けましょう。

古いテンプレートとはさよならしよう。

ビューポートが「端末の幅」に収まるよう設定されていません

大抵の場合は 固定幅レイアウトのテンプレート(非レスポンシブ, px固定)をスマートフォンでも表示させている 場合に指摘されます。昔はレスポンシブウェブデザインという概念がなかったので、古いテンプレートのほとんどが px という単位で横幅を固定しています。FC2ブログではそういったテンプレートを使いながら個人設定で『スマートフォン専用版の表示設定』を『無効』という無茶な設定をしている方もまだまだいらっしゃいます。ビューポート設定の仕方によっては画面に収まっている場合もありますが、著しく視認性を欠く表示になりますので、レスポンシブデザイン以外のテンプレート利用中にスマートフォン版を無効にしないよう注意してください。素直にPCとスマホではテンプレートを分ける、と。

『レスポンシブ設定』へ

「PC版の固定幅テンプレートを気に入っていて、どうしてもスマホでもそれを表示させたい」とかいうワガママはもう通用しない (ノ゚ェ゚)

スマホとPCの見た目を揃えたいならレスポンシブウェブデザインを採用しよう。

クリックできる要素同士が近すぎます

こちらについてもほとんどがテンプレートの問題ですが、ユーザータグがなかなか厳しいんですよねぇ (∵`)
具体的には「クリック要素同士の距離は上下左右8px以上」 とされており、タグの多い人だと結構な範囲を使ってしまうため、デザインとしてはなかなかちょっと… 条件厳しい…( ̄∀ ̄;)
いやマジでこれ守ってサイドメニューにタグプラグインを掲載すると、高さが4000pxとか5000pxといったどデカイ感じになる方も結構いらっしゃいます。タグのプラグイン、結局は『リンク』なもので、Googleは「リンクの数が多すぎる」という指摘をすることもありますが、じゃあ削るのか、という別の問題もあるので私の中では結構グレーゾーンなのがタグプラグインというか、タグ(笑)

隣接するリンク同士の周りには最低8pxの余白が必要だよ。

テキストが小さすぎて読めません

具体的には 最小12px です。これを下回るとエラー判定を受けます。ここでもタグが厳しい。タグ数多いとフォントを小さくしたくなりますが最小12px、と。

フォントは最低でも12px必要だよ。

互換性のないプラグインを使用しています

日本語では『互換性の無いプラグイン』となっていますが、英語はもっと端的で『フラッシュの利用』という指摘です。まさかまだフラッシュ掲載している、なんて方は居ないと思う、思いたい。何年も前にブログを離れてしまったユーザーには居ると思いますが。

フラッシュを使ってはいけません。

コンテンツの幅が画面の幅を超えています

最後に個人的にFC2で発生率が高く、そしてGoogleから最も重視されていると推測できるもの、英語表現の方がわかりやすくて『コンテンツ横幅が画面よりデカイ』
画像や動画が画面からはみ出しているブログがかなりの数で存在します。画面から何かがはみ出してたら即モバイルユーザビリティエラーです。はみ出しているとスクロール中にグラグラ左右に揺れますのでめちゃくちゃ鬱陶しいですよね。これは気づいたら即修正すべし。

で、画面超過についておおよその原因は以下の通りです。

  • テンプレートが古い
  • table要素の特性を理解せずに利用している

スマートフォンに限らずPCでさえ画像や動画が右側に大きく飛び出しているブログとかあるんですが、なんで直そうとしないの?とただただ疑問 ^^;
これはもうテンプレート変えるだけで済みます。済むけども古いものを利用を継続したい場合は

img, iframe {
  max-width: 100%;
  height: auto;
}

をスタイルシートに追加するだけで大抵は防げます。こういう対処法を書いてしまうと古いものを使い続ける人が出てきてあまり良くはないけれども (∵`)

動画の場合は先程のCSSで横幅を画面内に収めることはできますが、アスペクト比を守ることはできません。私の提供するテンプレートの場合は

<div class="box-for-video" style="max-width: 動画横幅px; margin: 0 auto;">ここに動画埋め込みiframe要素</div>

と埋め込みコード記載時にひと手間加えてもらうとアスペクト比 16:9 の黄金比を守れるようにしてあります。
* style属性の内容は任意です。日本語部位は適切な内容に書き換え 必須 です。

他製作者テンプレートの場合も事前に準備してくれている場合がありますので尋ねて(あるいは仕様の確認をして)みると良いですね。

table要素の利用はですね、ここでまとめられるほど単純な話しでもないので以下の記事を参照のこと。

tableの使い方を理解してスマートフォンでも見やすくする

tableの使い方を理解してスマートフォンでも見やすくする

なんでここでtable使うかなぁ (´・ェ・`) というレイアウトをよく見かけます。 例えば「商品紹介」「映画などのレビュー」「スポーツのスコア」など。それらがスマートフォンでどんな風に見えるか確認をしていますか? というわけでtableの使い方と用途別提案など。...

画像・動画・table要素に気をつけよう。

HTTPS

読んで字のごとく「httpsスキームで通信しているかどうか」です。FC2ブログもとっくに対応済みですが個人の決定に委ねられています。よほど大きな理由が無い限りhttpsに切り替えを。別の言い方で『SSL化』です。Googleはhttpサイトを排除する意向を何度も示していますので、やれウィジェットが、やれプラグインが、やれ某が、とかもうそんな話し聞きたくないッ!という感じです。というかいまだにSSL非対応のウィジェットを配信してるとか、そんなサービス使わないほうが良いと思ふ。

SSL化は必須だよ。

インデックスが遅い

ここまでは インデックスされたページがどう評価されているか について主に触れましたが、最近になって インデックスされない, インデックスが遅い といった話しをよく目に耳にします。

原因なんですけども、国内外を問わず「ある時期からインデックスが遅くなった」という報告がたくさん出ています。Googleのコアアップデート、アルゴリズム変更によるものだと思いますが、Googleによると「Googleに優良とみなされているサイトで約1週間」と発言しています。優良で1週間です。なので1週間経ってないうちに騒がないで、という意味でもあると思います(笑)

アルゴリズムは常に変更されますので、その都度色々と情報が出回るわけなんですが、search consoleに登録をし、インデックス未登録のものがあれば登録のリクエストをする というのが結局は王道なので、それを行ってみてそれでも拒否される場合には何かクリティカル(致命的)なエラーがあるはずです。そしてそうであるならばGoogleから通知が届いているはず。

特にエラーも無く、リクエストしたら登録された、つまり原因不明とかもザラ。「登録されない、どうしようどうしよう」という受け身ではなくて、まずは登録を試みることが大事です。そもそもクロールというのはいろんな要因で行われるものですし、Googleだって完璧ではありません。気まぐれGoogleぐらいに思っておくほうが良い (´・ω・`)

ページがインデックスされているかどうかを簡単に知るには

site:ページアドレス
を入力してエンターキー。

ページがインデックスに登録されなかった理由

インデックス作成の大分類に『ページ』という小分類があります。この中で見られる『ページがインデックスに登録されなかった理由』ですが、これを見てヤキモキヤキモキ、という方も。ですがこれは当然の結果です。寧ろ全てのページがインデックスされてしまう方が恐ろしい。

そしてこの点をよく理解して欲しいのだけれども、インデックスしなかった・されなかった理由を述べられているだけ の場合と、 インデックスされなかった原因を修正しなさいと促されている 場合とがあります。やみくもに「全て修正しなければ」と考える必要はありません。

FC2ブロガーがどう捉えれば良いかを大まかに示しながら、よくあるものをまとめます。

代替ページ (適切な canonical タグあり)

ほとんどの場合気にする必要はありません。

FC2ブログでは パラメータによるURL指定 が可能です。例えば

ブログアドレス/?no=612

緑部位 ? を含み意向がパラメータです。記事番号612の記事へアクセスすることができます。ですがこのページの正規URLは

ブログアドレス/blog-entry-612.html

です。正規アドレスとはつまり『正式なURL』です。パラメータというのは動作の確認などに利用するもので、正規URLではないけれども開くことができる、といった類のもの。GoogleにとってURLが一文字でも違えばそれは『別のページ』なわけですが、表示される内容は全く同じものです。これが別々にインデックスされてしまえば『重複コンテンツ』となり、コピーサイト(または記事)疑惑が発生するなど、良いことは一つもありません。パラメータURLはインデックスされるべきではありません。ただし『適切なcanonicalタグ』が記されているかどうかはテンプレート次第。記されていなければそれは技術の古いテンプレート・SEOに無関心なテンプレートと言えるでしょう。

FC2ブログでは ?sp というスマートフォン版を表示させるパラメータもよく重複が起こります。解消するには canonicalが適切に記されているレスポンシブウェブデザインテンプレートを利用する ぐらいしかありません。もちろん『PC版+スマホ版』という形態でそれぞれに正しい正規化を自分でできる、という場合はその限りではありません。あとは携帯(フィーチャーフォン)版のパラメータもまだ残っていますので重複している方も少なくないかも。こちらはFC2が近いうちになんとかしてくれると思いますので待つ方が良い、かな。

FC2ブログはユーザー任意のSSL化によるURL変更がありましたし、パラメータも存在しますので、canonical設定の無いテンプレートでは重複コンテンツが量産されます。調べるには「セキュリティと手動による対策」→「手動による対策」でチェック。問題が無ければ「問題は検出されませんでした」と表示されます。重複コンテンツは検索結果から除外される(掲載されない)のでしっかりと修正を。

noindex タグによって除外されました

自分の意図と合致しているならば気にする必要はありません。

体感としてこれを嫌う人が多いんだけれども、検索結果のページやコメント編集ページなどはインデックスしても意味の無いページですから除外するべきです。どのページを除外するかは管理人次第ですが、テンプレート製作者が個々の意思を反映させるのは不可能なので、『概ねこうだろう』というものを決めてhtmlを組んでいます。

ページにリダイレクトがあります

気にする必要はありません。

これもそのまんまです。「このURLにアクセスしたらリダイレクトされたので、リダイレクト先を登録してこっちはインデックスから除外しました」というだけ。例えば実例を取ると

https://vanillaice000.blog.fc2.com/blog-entry-522.html]FC2

というURLでGoogleのクローラーが実際にアクセスしたわけなんですが、こんなアドレスは正式ではありません。そして実際にアクセスしてみると

https://vanillaice000.blog.fc2.com/

と、当ブログのトップページへとたどり着きます。つまりリダイレクトされた、ということですね。なんでしょね、どなたかがリンク掲載してくれたんでしょうか。そしてそのアドレス表記が間違っていた、誤字っていた、とかかもですね。

リダイレクトエラー

FC2ブログの障害の可能性があります。

FC2ブログではユーザーが個々のページで任意にリダイレクトを設定することはありませんので、この文言を目にすることはほとんどありません。目にした場合、リダイレクト設定自体の個人的対処はできませんので、URL検査を行ってください。障害が取り除かれていれば再クロール後のインデックスに期待します。

サーバーエラー 500

FC2ブログのサーバー障害です。

500番台エラーはサーバー障害です。障害発生中にクロールが試みられ、失敗したことを意味しています。URL検査を行ってください。障害が取り除かれていれば再クロール後のインデックスに期待します。

見つかりませんでした (404)

気にする必要はありません。

これも読んで字のごとく単に「見つからなかったー (∵`)」と言っています。削除あるいは非公開にされた記事です。

ソフト 404

気にする必要はありません。

404 not found ではありませんが、Googleが「404の方が良いのでは」と考えているページです。FC2ブロガーの中には携帯版テンプレートを意図的に空にしている方も居るかと思います。そんな時にこの文言を目にすることがあるかもしれません。

検出 – インデックス未登録

気にする必要はありません。

クローラーが対象サイトのアクセス負荷を察知したため、クロールを先送りした場合に通知されます。基本的には放置で構いませんが、念の為URL検査で登録リクエストを促しても良いと思います。

クロール済み – インデックス未登録

場合によっては対応が必要です。

端的に言うと『インデックスする価値を見いだせないページ』とGoogleに判断されています。この場合はそのまま再クロールをしてもらってもインデックスされない可能性が高いので、記事品質を見直してから再クロールを依頼すると良いでしょう。インデックスする必要が無いと判断できる場合は放置でも構いません。例えば『自分だけがわかれば良い覚書的な記事』『購読者に何かお知らせしているだけの記事』など。

重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました

FC2ブログの仕様上避けられません。

これなんですけども、FC2ブログの特徴として、「実際は無いページが有る」というと混乱するかもですが、例えば

ブログアドレス/blog-category-100000.html

カテゴリ番号10000など、ありえなさそうなURLにアクセスしてみると、空コンテンツのページを開けてしまうんですね。あるいは日付でまだ訪れていない未来やブログ開設前の過去など

ブログアドレス/blog-date-300001.html

上記だと 3000年1月 ということになりますがこちらも開けます。

これらはFC2ブログの特性ですからどうにもなりません。ですからGoogleのシステムによって除外されたのならば「ありがとう」と言いましょう。ちなみにFC2プラグインのカレンダーを素のままで利用していると起こりやすい現象です。

この際だから公式プラグインのhtmlを書き直してしまうのだ

この際だから公式プラグインのhtmlを書き直してしまうのだ

やる気のある方のみ推奨 (´・ェ・`)...

対象ページのURLを確認し、正規ページとしてインデックスされて然るべきものであるならば、正規化設定(canonical設定)が間違っている、ということになります。今回サンプルとした『FC2の仕様』に起因する場合はどうしようもないのですから騒いでも仕方ありません。

こんな感じで、インデックスされないことが正しい場合もあるよ、という点と、自分の意思に反してインデックスされないページが有る場合、特に「カテゴリの2ページ目以降」「タグの2ページ目以降」などをインデックスしたいなど。個人的に内容が流動的なページは代表の1ページ目のみインデックスしてもらえば良い、と考えていますが、そう考えない方も。ならばテンプレートの head要素 内にある情報を自分の好みに書き換えれば良い、ということになります。その際はhtml構文を壊さない・変更による影響を理解しておく、など慎重に行ってください。

で、ここまで説明した項目、旧search consoleでは エラー という表現でした。文言が変わって「わかりにくくなった」とする方もいらっしゃいますが、個人的には今の表現の方が良いような気がします。例えば意図的に noindex を指定しているのに「エラーです」とか言われるのはどうなの、とか(笑)

新しい記事はインデックスに時間を要しますので今は言及を置いておいて、古い記事でインデックスされていない場合はsearch consoleを見れば一目瞭然なんですが、この他にも クローラーによる訪問を受けてない という場合もあります。

2014年あたりにはFC2ブログの『中国向けコピーサイト作成によるペナルティ』疑惑があったようで、疑惑なのか事実なのか私にはわかりませんが、ともかくクローラーが全然来てくれない、という事態に陥った時期があったようです。2012年にも似たようなことがあったのかな?ちょっとごめんなさい、私よく知らないわ ^^;

サービスドメインそのものがペナルティを受けていたり、というパターンもありますが、まともな運営をしている(コピーコンテンツなどを作成していない など)前提の上FC2ブログで原因として上げられそうなのは『内部リンクの弱さ』とかかなぁ、と。自分のブログ内でいろんな記事に飛べるようなリンク構成になっているか、です。個別記事には当然前後記事へのリンクがあるべきですし、ナビゲーションには主要ページへのリンクがあるべきですし、あとは『新着記事リスト(プラグイン)』『関連記事リスト』も掲載しておくと良いでしょう。『カテゴリ』や『月日別』『タグ』よりも内部リンクとして有効だと思います。

あとクローラーはカテゴリ数が多すぎると嫌みたいですYO (ノ゚ェ゚)
カテゴリ階層を増やして欲しい(孫カテゴリ希望)といったリクエストも見受けられますが、個人的にはあんまり良くない気がするなー。サイト構造が深くなるのはあんま良くない(つってもFC2ブログのカテゴリ階層は擬態しているだけですが)

よくある誤解

初心者向け解説になりますが、以下のような点が誤解されやすいのかなぁ、と感じます。

  • ブログを開設したらすぐにインデックスされる(検索結果にブログが出てくる)
  • テンプレートを変更したらすぐにその仕様が反映される(インデックス状態の書き換わりなど)

インデックスはGoogleクローラーに発見してもらって初めて登録が試みられます。ブログを開設したら自動で即インデックスされるわけではありません。クローラーは基本的にリンクを辿ってサイトや記事を見つける旅をしていますので、どこかにリンク掲載されていなければ見つけてもらえません。FC2ブログのような ポータルページを持つ『ブログ専用サービス』 は有利と言えます。または自主的にsearch consoleに登録をして存在を知らせるなど。

テンプレートについては例えばSEOに弱いものを長年使用しており、これじゃいかんとSEOに強いとされる有料テンプレートに変更した、とか。では変えた直後にその威力が発揮されるかと言えばそうではありません。過去の記事についてはクローラーが再クロールをしてくれるまでインデックス情報も評価も書き換わることはありません。クローラーの訪問頻度はサイトによりますので「大体このぐらい」とも「1回来たら何ページぐらいクロールする」なども言えません。記事を公開して2年後に再クロールがあった、とかも普通です。再クロールの促進については『リライト (rewrite, 上書き, 書き換え)』が有効とされています。内容をごっそり入れ替えるということではないですよ。情報の修正や補足を意味します。

まとめ

シグナル云々色々ありますが、Googleは「良い内容を書いていることが最も強力なシグナル」と言っています。どれだけSEOを頑張っても結局は書いた内容が有益かどうかが一番大事、ということですね。とは言っても同等の価値を持つ記事内容でかたやユーザビリティに気を使っているページ、かたやユーザビリティを無視したページ、であれば結果はおわかりの通り。

あとは、現時点で無くなっているようですが 煩わしいインタースティシャルの非表示 (ad experience) という項目もあります(ありました)

インターステイシャルというのは以下のようなものです。

コンテンツ全体を隠してしまう広告など。「こういうのはやめなさい」という項目が合ったはずなんですが無くなってる。 とはいえ個人的にも『ものすごくウザい広告のワースト3に入る』系統なのでできれば出会いたくない。そうは言っても管理人の優先目的が広告収入にあるならば、Googleの指摘は無視するしかないですよね。SEOでもなんでもバランスや折り合いが大事なのです (ノ゚ェ゚)

この記事で利用した吹き出しデザインのコードはコチラ

CSS 吹き出し(balloon)などワンポイント装飾色々

CSS 吹き出し(balloon)などワンポイント装飾色々

「point」「check」や「会話形式吹き出し」など、コピペで使えるデザイン集。テンプレートに含めようかなぁ、と考えていたものなども併せて放出しようと思います。つまりもうテンプレートデザインとしては使わないのでみなさんの記事で使えそうならどうぞ (ノ゚ェ゚)...

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