
FC2ブログで選べるテンプレートは概ね 全文表示タイプ と 要約表示タイプ の2種です。全文表示タイプというのは 日本のブログ黎明期からある歴史の長い表示形態 ではないかと思います。
全文表示タイプから要約表示タイプに変更すると、旧知のブロガーさんから ワンクリック余分、面倒 といった声が上がることが。それが何故なのか、何故そう思うのかを考えてみるという企画。
何故「要約表示タイプ」に変更するのか
まず管理人側の心理ですよね。全文表示タイプから要約表示タイプに変更する理由はたくさんあると思います。それこそ「気分的に」「デザインが気に入って」などもありますが、一般的なのは以下のような事情ではないかと。

FC2ブログのトップページ【全文表示タイプ】の難点を語る
「遅い」とか「重たい」とかいうアレですね (´・ω・`) FC2の個人ブログの トップページ は大別して2種あります。 全文表示タイプ 要約表示タイプ これ私がこんな風にいつも表現していますが、FC2ブログで正式名称があるかどうかはわかりません。 web一般での表現です。 全文表示というのはこんな ↓ 要約表示というのはこんな ↓ 見た目も大きく違いますが、特徴も比例して全く異なります。 ...
一言で言うと 時代に合わせる ということですよね。ブログ黎明期はスマートフォンなる媒体はなかったわけでして、しかし現代はそうではありません。スマホユーザーにとって 目次的ページ の長文は非常にキツいんだ、という事実があり、それを鑑みた方針転換という感じでしょうか。
この「目次的ページ」というのはつまりFC2ブログで言うところの トップページ種 のことを指しているんですが、そもそも閲覧者側に「目次的ページ」の意識があるかどうか、というのも関わっていると思うんですね。意識が無いからこそ「ワンクリック余分」といった発想・発言が生まれるのではないか。
FC2ブログには「読者登録」「フォロー」の機能が無い
ワンクリ余分発言をされる方はもしかすると 他ブログサービスから移転された方々 が多いかもしれません。
例えば実際に多くの流入が有ったYahoo!ブログを例にとると、ユーザー間の お気に入り・友達 という正式機能がありましたよね。アメブロなんかにも フォロー というのがあるんだけども、これら登録の意味のひとつは RSS新着受信 です。
* FC2ブログにも「ブロとも」登録はありますが他サービスと比較すると特徴が違いすぎるので今回は割愛します。
AさんがBさんのブログをお気に入りやフォロー登録をすると、Aさんの管理ページ(マイページ)に「Bさんがxxxという記事を書きましたよ」的なお知らせが届くようになります。これが新着情報の受信です。複数人登録していればリスト形式で表示されるのではないかと思います。
リストをクリックすると 登録相手のトップページではなく新着記事にダイレクトに飛ぶ ようになってますよね。トップページを経由せず直接「新着」にあたる記事を開くことができる、と。
ところがFC2はそういうユーザー間の連携が薄いというか、「ブロとも」というのがあるにはあるんですが、管理画面では 別タブ で表示されるようになっていたり、ブロとも登録そのものがあまり活用されていないような気配。
ともかく他サービスから移転をし、FC2ブログでブロとも機能を使っていない、という場合には交流相手の まずはトップページへ訪問する という形に変わるわけですよね。つまりこれが「余分」だ、と。そういうことじゃないかと思います (´・ω・`)
トップページは目次的役割を担っている
「トップページで記事の全内容が表示されていれば それ以上ページの遷移をする必要がなく 便利じゃないか。」という考え方は理解できなくもないんですが、それはあなたが訪問先の管理人と懇意にしているから です。しょっちゅう訪問している、毎日訪問している、という場合には記事を漏れなく読んでいるでしょうから、最初に目に入った記事だけを読めばそれで事が足りますよね。
けれども一般訪問者というのはそうではありません。初見のブログではまず どんな記事があるのか を探すわけです。どこから探すかというと通常はトップページですね。更新されているものを順に目で追っていきます。ほとんどの場合は 記事タイトル が重要な役割を持つことでしょう。
そして触手が動けば その記事をクリックして開く つまり 個別記事へ移動して本格的に読む という動線になります。「気になる記事を見つける → クリックしてページ遷移 → 読む」この流れはごく当たり前なんですが、それが面倒だ、と。するとwebページ全般で面倒ってことになりませんか。
何かを検索して「これを読んでみよう」と思えばそれをクリックし、その該当ページを開いてから読みますよね。それと全く同じことなんですが (´・ω・`)
逆に検索結果の全候補ページが全文章記載されていたとしたら、目的の記事ってみなさん探すことできますか?
それと同様にトップページというのはある意味 候補リスト です。
SEOで最も重要なのは「個別記事ページ」を開いてもらうこと
トップページで全文章が読めてしまうのならば、個別記事ページへ移動する意義が無くなってしまいます。とはいえコメントを残したい場合には個別記事へ移動するというのがFC2ブログでの一般的なページ構成ですよね。それなのにコメントを常に残している方からも「ワンクリック余分」と出てくるんですね。コメント残している時点で全文タイプだろうとページ遷移をしているはずなんですが。
恐らく「ページ遷移 + オブジェクト移動(頭出し)」を勘違いしているのではないかと思います。

ブログ初心者はURLを「見る」ことを意識しましょう
ブログ初心者やFC2で新規開設あるいは移転したばかり、という方は URLを見るという意識を持った方が良いよ というススメです。...
上記記事内で「ページ遷移している意識が無いのではないか」と推測しているんですが、これ当たらずも遠からずだと思うんですよ?だって実際にコメント送信しているのに「やっぱり全文表示タイプだとワンクリック減って便利ですね!」なんておかしいでしょう。結局ページ遷移してコメント残してんじゃん m9(´・ω・`)
Googleなどの検索結果において、ブログのトップページというのは原則 最初の1ページ目以外はインデックス対象にはなりません というかしません。何故ならトップページの内容というのは非常に流動的です。更新すれば新しい記事が最上部に表示されるようになるのですから、常にページ内容というのは変化します。
そういう流動性の高いページを全てインデックスしても検索ユーザーにはあまり意味が無いんですね。例えば3月1日には最初の1ページ目には「xxx記事, yyy記事, zzz記事, aaa記事」の4件だったとします。でも翌日に記事の更新をすれば「bbb記事, xxx記事, yyy記事, zzz記事」この内容に変わります。新たにbbb記事が表示され、末尾のaaa記事は2ページ目掲載に変更になる、と。検索でaaa記事のキーワードが引っかかったとしてそれがトップページであれば、開いた時点でもう2ページ目に変更されているのですから出てこないわけです。そういう性質なのでトップページというのは全ページをインデックス対象にする必要が無いというか、されても困るというか。
で、みなさん「検索上位だ下位だ」「検索順位が下がった上がった」とよく目にすると思いますし、もっと言えば自身も口にすることがあると思うんだけども、これらは全て 個別記事のランク付け です。記事をいくら書いても 個別記事のリンクを開いてもらえなければランクが上がる事は無い わけなんですが、それを「余分、面倒」とはいかがなものか。
訪問者は訪問先の個別記事ページを開くことでアクセスに貢献しているわけです。それが「ワンクリック」の功績です。ここを否定するならば 「訪問先に貢献するつもりなどない」と言っているのと同じこと なんですよ。
とは言ってもほとんどの人はそんなつもりで言ってません。だからたぶんFC2にお気に入り・フォロー的な機能が無いがゆえ、つまり しょっちゅう訪問してるのにダイレクトに個別記事に飛べない からではないかなぁ。たぶんね (´・ω・`)
まとめ
環境・システム的なこともあり、「ワンクリック余分説」が出ているのかなぁ、と個人的に思っています。「検索とかしたときその流れでいつもやってんじゃん」とは思いますが、ことブログとなると感覚が変わってしまうんでしょうかね。悪い言い方をすれば作業効率のことじゃないかと。「さっさと斜め読みしてさっさとコメント残してさっさと別の人の記事に行かなきゃ。コメントしないとこっちにもコメントしてもらえないんだから。」なんて心理は無いでしょうかね。意地悪な見方をすればそんな風にも取れてしまう。でもグサっと来る人も絶対居るはずだよ m9(´・ω・`)
結局はFC2ブログに フォロー機能が導入されればそれが一番良い と思いませんか。そういうリクエストも以前から出ていますが、果たして運営さんは真剣に考えてくれているのだろうか(笑)
ブロとも登録では都合が悪い、というのは、トラフィックが高い方が登録を受理してしまえば数百人レベル、それ以上の人数に達してしまい、しかもその登録相手全員の新着が届いてしまうわけですよね。ブロともというのは「相互, 両方向」なのでそうなります。ですから「一方通行」のフォローが必要だ、という話なんですが。
というわけで あなたが余分だと思うその「ワンクリック」が相手に貢献している のだと思ってください。スマートフォンユーザーの大半は全文表示ではなく要約表示を歓迎しています。ブログの閲覧は「お仲間」だけではないのだ、という意識も大切だと思います。
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