
レスポンシブ設定、FC2ブログ的な表示では スマートフォン版の表示設定「無効にする」 という個人設定がそれにあたります。機能名称の名付け… ( ̄∀ ̄;)
非常にわかりづらい名称ですが、要するに「スマートフォン版を使うのか使わないのか」の設定です。
「スマートフォン版の表示設定『無効にする』」とは
まぁなんとも勘違い・誤解を招きやすい文章だなぁ、と思います。以降はこの設定を レスポンシブ設定 と表現します。何故ならそれが最も適切だからです。
レスポンシブ設定を行っても スマートフォンでの閲覧が不可になるわけではない。
まずこの誤解があるかもしれません。なにせ「スマホ版無効」なんて言い方ですから、そんな受け取り方をされてもおかしくはない。
現状のFC2ブログでは ダイナミックサービング というシステムが利用されています。サーバーサイドで「パソコン」「タブレット」「スマートフォン」などいずれに属するデバイスからのアクセスかを見分けて、それに応じたテンプレートを出し分ける というものです。
ダイナミックサービングの利点は 同一URLで表示だけを変更できる点 です。例えば https://xxx.blog.fc2.com/ のリンクをパソコンでクリックしたら自動的にPC専用版で表示、スマホでタップしたら自動的にスマホ専用版で表示、といった感じです。
ところがFC2の場合はダイナミックサービングであっても テンプレートの版を指定するパラメータ が存在します。
https://xxx.blog.fc2.com/?pc
https://xxx.blog.fc2.com/?sp
パラメータ処理は「パソコンでスマホの見た目を確認したい(またはその逆)」といった場合に有効な手段ではあるのですが、これらはクローラーから 別のURLである と判断され、パラメータを利用することでダイナミックサービングの利点を殺してしまうとも言えます。この点についてはまた後ほど触れます。
そういうわけで、デバイス毎に別のテンプレート表示をさせる、というのがこれまでの主流の方法でした。ところがこのデバイスの見分けを必要としないテンプレートが存在します。それが レスポンシブウェブデザインテンプレート です(以降 レスポンシブテンプレートと称します)
レスポンシブテンプレートは「パソコン専用版」でも「スマートフォン専用版」でもなく「全デバイス共通版」です。どのデバイスでも閲覧が最適・快適に行えるよう設計されています。つまりは全デバイスフィット型。ですからそもそも見分け自体が不要なんですね。
そのためにダイナミックサービングの停止、つまりデバイスの見分け判別の停止を行います。それが「スマートフォン表示設定『無効』」です。決して「スマホから閲覧できなくする」という意味ではありません。
「スマートフォン版の表示設定『無効』」は「レスポンシブ設定」である理由
パソコン専用版のテンプレートをスマートフォンで表示されたら閲覧者はたまったものではありません。ユーザービリティがひどく低いページになってしまいます。パソコン専用版というのは大画面を想定して設計されているため、スマートフォンのようにパソコンと比較して極端に狭い画面のデバイスでは内容が 縮小されて 内容がギュウギュウ詰めになり、文字は小さい、リンクは押せない、いちいちピンチイン&アウトを強いられる、といった状況に陥ってしまいます。

あるいは縮小せずほぼそのまま表示して、右へ大きくはみ出すかです。

スマホでページ全体を横スクロールで閲覧させるというのはある意味禁じ手というか、スマホ黎明期じゃあるまいしこんなページを読みたいと思う人はまず居ないわけで。ですから
スマートフォン版の表示設定「無効」を行って良いのはレスポンシブテンプレートのみ。
ということです。なので結局この設定は「レスポンシブ設定」「レスポンシブテンプレートを有効活用する設定」という意味。本来の使い方、本来のこの個人設定の意義というのはここにあります。ただ何事にも例外があり、その他の理由で「スマホでもパソコン専用版を強制表示」という形を取っている方もいらっしゃるかもしれません。それは自己責任であり、ある意味間違った使い方ではありますが、その自覚があってそれでも、という場合には否定しません。
みなさんがテンプレートを選択する際に、そのテンプレートの製作者・提供者による説明文が掲載されています。その中に レスポンシブ という文言が含まれているかどうかは必ずチェックしてください。そして明記されているならば、そのスペックを最大限に活かすために レスポンシブ設定を行ってください。でないとせっかくのレスポンシブが台無し。この設定を行わない限り あなたのページのスマホ閲覧者が見るのはスマートフォン専用版 です。




ちゃんと設定しないと後者のような形で運営することになります。多くの方は「カスタマイズ = パソコン版(専用版・レスポンシブ含む)」と考えているので、例えばアクセス解析を入れてもスマホからのアクセスはカウントできませんし、文字の大きさ調整や色の調整を見易く変更したとしてもスマホユーザーには関係ありませんし、ユーザービリティを高める「何か」をせっかく導入したとしてもスマホユーザーはそれを見ることさえありません。
そして最も重要なのは Googleのクローラーはスマホでの見た目や操作性で優劣をつけている という点です。それが MFI (モバイルファーストインデックス) です。パソコンでの見た目が完璧であってもGoogleが重視するのはスマホでの見た目です。
MFIは既にローンチ済みで、パソコンからの閲覧が主体となっているなど順位が大きく変動しそうなサイトなどは除外処置が取られていたり、あるいはモバイル対応が進んでいないサイトなどを除外するなど暫定処置が行われていましたが、2020年9月にMFIに完全移行 が決定しています。準備ができていなかろうがなんだろうが、スマホでの内容が検索結果の順位となって返ってきます。もちろん「書いてある内容」が最も重要視されるべきもので、それは今後も変わりません。

MFIローンチの前にPC版とSP版の表示確認をしましょう
MFI = モバイル ファースト インデックス サイトの第一評価対象がパソコン版からモバイル版(スマートフォン版)へと変更 されます。 2017年ローンチの予定がずれこんで2018年に実装か、と言われています。 来るべきその時に備え、今からパソコン(以下 PCと称す)とスマートフォン(以下 SPと称す)、それぞれの見え方を確認しておきましょう、というススメ。...
と、ここまでが「レスポンシブ設定」を行う意味についてです。レスポンシブテンプレートではこれが大前提なので、知っておく必要があります。テンプレート製作者が自作テンプレートを配布する際に許可される説明文は約100文字です。その限られた文字数の中に書かれた文言は非常に重要だ、ということです。特に「レスポンシブかそうでないか」はめちゃくちゃ重要。デザインだけを見て決めてしまう人、説明文を読まない人、意味がわからない説明文をわからないまま放置する人、などは少なくないという実情はわかっていますが、せっかく利用するのだから正しく使って頂ければ本望です(笑)
レスポンシブ設定を勧めにくい場合がある
ここから余談っぽくなりますが、実はこれが今回の本当の主旨です。
私が提供するテンプレートは現在では全てがレスポンシブです。なのでユーザーの方全員に「レスポンシブ設定を忘れないで」「設定を行って」と伝えても良いところかもしれませんが、敢えて説明や指摘を避ける場合があります。

レスポンシブにすりゃ良いってもんでもない
レスポンシブデザインテンプレートを採用するかどうかの根本的な点について 再考 してもらおうという意図を持って書く記事です。端的に言うと 全文テンプレート利用者は記事構成をもっとよく考えた方が良いよ というのを全力でもってお伝えしたい(笑)...
上記リンク先の記事を読んでもらえると理解できると思いますけれども、
- 全文表示タイプである
- 長文記事で追記を利用して いない
このコンボの方にはどうにも勧めづらい (´・ω・`)
あとは画像の容量を削減している様子が無かったり、他にもいろんなポイントがあるんですが、大きな括りで言うと上記に該当する方ですね。寧ろ「スマホ専用版を設定した方が良いかもしれないよ」と勧めたくなる場合も。
で、以前から何度も書いているように、私はみなさんのブログへお邪魔してコメントを残すことはありません。訪問自体ほとんどしません ^^;
たまに訪問履歴からランダムに開く程度です。そして弊テンプレート利用者さんでhtmlなどに問題が生じていたり、今回のように設定が行われていない場合などもあるんですが、それと気がついてもお知らせすることはありません。意地悪かもしれませんがそれが私のスタイルなのですみません ^^;
弊ブログへご質問や感想など、訪れてコメントを残して頂いた際に指摘することがありますけれど、いつも迷うのは以下の点です。
- 相手のスキルの度合いがわからない
- 意識的なのか無知・無意識なのかわからない
わからないんですよ ( ̄∀ ̄;)
常に相手の力量というか、そういったものを計りながらやっているというか、結構大変なのです ←
設定にしても意図的に行っていることに対し「こうしろああしろ」は蛇足・おせっかいになりますし、かといって言わなければ理解されないままだろうし。難しいね (∵`)
色々書きましたが、今後も 全文タイプレスポンシブ + 長文追記利用なし の方に対しては「レスポンシブ設定忘れてるよ」の指摘は 行わない 方針です。だってね、ブログ歴が長ければ長いほど修正は容易ではありません。3000もの記事を追記を利用せず書いている方に「追記使え」なんてどんな罰ゲームだって話ですし。あるいはせっかく気に入って頂けたものを「あなたは全文じゃなく要約に変更しなさい」という指図もどうかと。
ただやはり自身がどのような形態で記事を重ねていて、どんな形態のテンプレートと相性が良いのか、という判断は自主的に行うべきだと思います。自己分析というやつですね。それにはこれまでの方針 + 今後の方針など、またあるいは読者層など、あらゆる面で検討の必要がありますので、自身で判断するのが一番です。
というわけで、「レスポンシブテンプレートを利用するならレスポンシブ設定を行う」というのが限りなく正解に近い形ではあるんですが、人によってはそうは言い切れない。「なら全文の提供辞めろ」と言われそうですが、結局なんでも自分で対処できる方には全文タイプも必要なんですよね。前から言うように「上級者こそ全文」という感覚を私が持っているのも確かです。

全文タイプテンプレートは上級者向けに作っているのだよ(ボソ)
レスポンシブ全盛期にあって何故ワタクシがいまだに 全文表示タイプテンプレート の提供を続けているのか、というお話。それは実は 上級者向け にやってるんだー (´・ω・`)...
ともかくMFI完全移行の件もありますので良い機会かな、ということで改めて記事にしました (o'ω')ノ
あっ「ダイナミックサービング」のこと忘れてた。
スマホから「PC版に切り替え」を行うと、パソコン専用版テンプレートに切り替わると同時に「スマートフォン版で表示」のバナーが自動で出るようになってますよね。この一連の流れは
- 「PC版で表示」--- URL末尾に ?pc を付加
- 「スマートフォン版で表示」--- URL末尾に ?sp を付加
というパラメータの操作で行ったり来たりしています。これは リンク ですからクローラーが辿ります。辿られてしまうと「パソコンの検索結果にスマホ版が表示されてしまう(またはその逆)」という結果が生まれます。要は正規URLではなく末尾にパラメータが付いた状態でインデックスされてしまう、という状態ですね。
テンプレート内でURL正規化が行われていれば良いんですが、製作者はあくまでも自分が制作したものについてのみ責任を負うわけであって、スマートフォン専用版というのは作者が別、つまりhtml, CSS, JS全て関わりがありません。そして「パソコン検索結果にスマホ版」の状態を避けるにはスマホ版の方で調整する必要があります。その点を見てもレスポンシブテンプレートというのはそれだけでSEOに有利と言えますね。
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