
ファビコン設定についてです。最近ではデバイスが多様化しており、昔のようにhead要素内に1つhtmlを追加、というだけではカバーできませんので、どんな記述が必要でどう設置すれば良いかの説明をしたいと思います。
2022年版は以下のブログカードから。

【2022年版】FC2ブログでオリジナルファビコンを設定する方法
以前にもファビコン設定に関する記事を書いています。あれから早いもので2年が経過し、現時点で不要になったり、または再考したほうが良い点なども出てきました。というわけで2022年版 (ノ゚ェ゚)...
ファビコン(favicon)とは
主に ブラウザのタブ や GoogleやYahoo!といった 検索結果 にも表示されます。検索結果へのファビコン表示は最近(2019年)始まりましたね。
FC2ブログでは元々ユニコーンアイコンがデフォルトで設定されていますので、ファビコンが「無い」という状態にはなりません。デフォルトのユニコーンを自分の好みのアイコンに変更しよう、というのが本記事の主旨です。
【ブラウザのタブ表示】
【検索結果】
「ファビコン」と「アイコン」という用語が出てきますが、「ファビコン」はwebサイトのシンボルであり、favorite icon(フェイバリット アイコン, お気に入りの図柄記号) の略なので「アイコン」の中でも特定の使い方をするものを「ファビコン」と呼ぶわけですね。その特定の使い方というのが上記にあるような「ブラウザタブ表示」「検索結果への表示」などです。
必要な記述
多種デバイスに対応させるために複数の記述が必要です。昔は
<link rel="shortcut icon" href="https://xxx.com/yyy.ico" />
これだけでOKみたいな感じだったんですが、現在ではこれだけでは足りません。そして内容も旧式(web標準以下)です から正しい内容で設置するようにしましょう。用途に応じてhtmlの記述内容が増えますが、手順に従って行えば難しくはないと思います。
現在で必要と思われる内容を厳選してみました。FC2ブログの無料アカウントの場合はアップロードできる拡張子に制限があります(それでも他社サービスと比較すれば格段に有利) ので、必要でも省略せざるを得ないものもあります。それを踏まえて以下の通り。
- Windowsスタート画面ピン留め用 msapplication-config
- Windowsタイル表示用 msapplication-TileImage
- Windowsタイル表示時の背景色指定 msapplication-TileColor
- IE10への対応用(任意) image/x-icon
- iPhoneホーム画面追加用 apple-touch-icon
- Androidホーム画面追加用 image/png
* 各項目の黒背景部位はhtml内で特徴的な文字列を書き出しています(属性名はそれぞれ異なります)
他にもMac safari用SVGが必要な場合もありますが、SVG拡張子はアップロード不可なので除外しています。とはいえ最新バージョンではちゃんとファビコンとして表示が行われますので過敏になる必要も無いはずです。あとはGoogle推奨のsite.webmanifestのJSONファイルも除外。こちらはAndroid端末に係るものです。GoogleはPWA(Progressive Web Apps)を推進してますがFC2ブログでは無理がありますので除外対象としています。
* 意味がわからない、という方は深く考える必要はありません。
4項目目の「IE10用」も不要であれば除外して構いません。特にテンプレートがIE非対応やIE11のみ対応という場合に入れても仕方がない(笑)
なので最小限にするならば全部で 5つ の記述が必要です。
設置手順
元になる画像の入手
まずは画像を用意しなければいけませんね。手元に画像が無い方は以下のサイトをおすすめします。既に画像をお持ちの方はこの章は飛ばしてください。
英語でも作業できる方向け

ICONSFLOW
Create dozens of personalized icons for your App, Web, Creative projects & Startups.
こちらのサイトでは画像のダウンロードする際に アカウント登録 が必須です。Facebook あるいは Google のアカウントが必要です。いずれも持たない場合はE-mailアドレスでの登録も可能です。
作成サイズは 300px四方 にしておくと良いでしょう。拡張子は .png に指定してください。ico拡張子なども同時に作成できますが、とりあえず今は画像の準備なのでpngが一つあればOKです。
また、本サイトでは複雑なイラストも利用できますが、ファビコンはとても小さいため潰れてしまうなど却って視認性が悪くなることもありますので、なるべくシンプルにしておくと良いですね。
めんどくさがりさん向け

ICOOON MONO
商用利用可能なアイコン素材をフリー(無料)ダウンロードできる素材配布サイトです。 WEBデザインやDTPのほか、ビジネスシーンで活用できるアイコン素材をストックしています。
画像を組み合わせたりなども面倒、既製の画像をそのまま使いたい、という方向けで日本語のサイトです。色調の変更は可能です。
ダウンロードはやはりpng拡張子で300px前後をおすすめします。
どのサイトを利用するにしろ、画像は クレジット表記なしで利用できるもの を選ぶようにしてください。ファビコンのクレジットを入れるというのはなかなか大変ですから、規約をしっかりと確認してくださいね。
必要な拡張子・サイズを揃えてアップロード
自分で画像編集ソフトを使って… というのはかなり大変なので、一気に作成してくれるサイトをご紹介します。
様々なファビコンを一括生成 使い方はとってもシンプル。画像を1枚指定するだけ。面倒な設定不要。favicon.ico、favicon*.png、apple-touch-icon*.png、mstile*.png、browserconfig.xml、android-chrome*.png、manifest.jsonを一括生成します。エラーログに余計な404 not foundを記録させない対策としても有効。
色々と丁寧な説明がありますが今回は難しく考えず手順に従ってください。準備した画像をアップロードし、ファビコン一括生成をクリックするだけです。ZIPファイルフォルダとしてまとめて入手できます。後の作業を考えてデスクトップに保存すると良いですね。
* 画像ファイル選択はドラッグ&ドロップでも受付可能です。
ZIPファイルから必要なものを取り出す
ZIPファイルを解凍すると、中にはたくさんのファイルが入っています。その中で必要なファイルの名称をリスト掲載しますので、該当のものをフォルダの外に出しましょう。やはりデスクトップ上がおすすめです。
- site-tile-150x150.png
- icon-144x144.png
- favicon.ico IE10用 任意
- apple-touch-icon-180x180.png
- android-chrome-192x192.png
ほとんどがpng拡張子です。IE10用のみico拡張子。IE10対応不要な方は全てがpng拡張子です。上記ファイルを全てFC2ブログへアップロードします。ファイル名称を変更する必要はありません。寧ろしない方が後々便利です。
xmlファイルの作成
ひとつだけ新規ファイルを作成する必要があります。テキストエディターをお持ちの方はそちらを、お持ちでない方はWindowsでは メモ帳 Macでは テキストエディット を使ってください。
以下の内容をコピーし、書き換え該当部位を正しく書き換えて から .xml で保存します。
<browserconfig>
<msapplication>
<tile>
<square150x150logo src="site-tile-150x150.pngの画像アドレス"/>
<TileColor>ピン留め背景のカラーコード</TileColor>
</tile>
</msapplication>
</browserconfig>
書き換え必須部位は 2箇所 です。
- 画像アドレス
- カラーコード
カラーコードは #ffffff など、ハッシュ記号の後ろに6桁英数字のお馴染みのアレです。ファビコンの色と同化してしまわないよう注意して指定してください。
ファイル名は
browserconfig.xml
にしておくと良いでしょう。ファイルができましたらFC2ブログにアップロードします。
head内にhtmlを記載
以下のコードをコピーし、画像アドレスを正しく書き換え、Windowsタイルの背景カラーコードを指定して からテンプレートの </head> の 直前 に記載します。ファイル名称を書いておきますので合致するものを注意深く記載してくださいね。
<meta name="msapplication-config" content="browserconfig.xml"/>
<meta name="msapplication-TileImage" content="icon-144x144.png">
<meta name="msapplication-TileColor" content="カラーコード">
<link rel="icon" type="image/x-icon" href="favicon.ico">
<link rel="apple-touch-icon" sizes="180x180" href="apple-touch-icon-180x180.png">
<link rel="icon" type="image/png" sizes="192x192" href="android-chrome-192x192.png">
念の為書き換え必須部位は以下の通りです。
- content --- xmlファイルアドレス
- content --- 画像アドレス
- content --- カラーコード
- href --- 画像アドレス
- href --- 画像アドレス
- href --- 画像アドレス
これ以外の部位を変更しないよう注意してください。そして 一行目のxmlだけは末尾のスラッシュが必須 です。
また、head要素内に記載する際に 全角スペースの混入に注意 してください。前後の行を空けたり、インデントを付けたりすると意図せず入力してしまうことがありますので、コードの視覚調整にはこだわらず素直にペーストするようにしてください。特に全角スペースは一つでも含まれると html構文クリティカル(致命的)エラー になります。




まとめ
私事ですが次回申請予定のテンプレートではファビコンの抽出を行う部位があります。
ファビコンがあると「サイトを覚えてもらえる可能性」というのが高くなります。Googleも最近は重要視していますので導入をおすすめします。
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